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痔の症状が酷い場合には
痔の治療は、薬などの薬物治療が一般的ですが、その症状が
酷くなってしまった時には、手術による治療を行なう場合があります。

痔核(イボ痔)の場合の手術は、PPH法や結紮切除法で行なわれます。
PPH法は、緩んで下がった粘膜をPPHという機器で上に持ち上げ、
緩んだ分の切除と縫合をする方法で、メスを使わないし痛みもあまりありません。

結紮切除法は、痔核の底にある血管をしばって血流を止め、
そのあとに痔核を切除します。

切れ痔の手術法は、SSG法とLSIS法があり、LSIS法は
肛門にほんの少しの切れ目を入れて肛門を少し広げてやることで、
硬い便であっても肛門が切れることなく便を出すことができるようになります。
SSG法は、切れ痔で潰瘍となった部分を除いて、他から皮膚を移動させて、
肛門を広くさせる手術方法です。

この2つの手術は、肛門を広げる加減に高い技術が必要ですから、
手術をする際には信頼の厚い病院を探して、手術してもらいましょう。

痔ろうの場合には、痔ろうの管を摘出する切開開放術式が多く行われます。
痔ろうの手術では、おおよそ2週間くらいの入院期間が必要で、
すっかり完治するまでには1ヶ月くらいかかります。

イボ痔での肛門の内側に出来る痔の治療には、
ALTA療法(ジオン注)という治療法が用いられます。
この治療法は、まず肛門の痛みを感じない痔核の上部に注射して、
痔核に流れる血液の流れを止め、痔核の中央の粘膜、
痔核下部と注射していき、痔核に流れる血液が抑えて
痔核そのものを小さくする治療法です。
症状と経過、麻酔の程度によって日帰り手術になるか
入院しなければいけないか違ってきますが、入院するとしても
2~5日で済み、一ヶ月ぐらいで完治する見込みです。

この治療法も、注入する薬剤の量のさじ加減が重要で
医師の技術力が必要となってきますから、治療を受ける際には
信頼のおける医師の下で治療を行なうようにしてください。

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