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痔の治療薬は症状にあわせて
痔の症状が酷い時には、手術による治療が行なわれますが、
一般的には塗り薬や注入軟膏、座薬、内服薬などでその症状を抑えていきます。

これらの治療薬は、それぞれの効果を考えて症状にあわせて使うことが大切です。

痔の塗り薬は、肛門の出口近くにできた痔核や裂肛に効果があります。
痔の塗り薬の主な効能としては、痛み止め、止血作用、消炎作用、
便が排泄されやすい潤滑油的役割があります。
注入軟膏は、指で塗るには届かない肛門の中の患部に痔の治療に使われます。

この2つは薬剤としては効果にそれほど大差はありませんが、座薬は
他の2つと比べると治療の効果が大きく即効性もあります。
しかし、痔の座薬はすべての痔に有効なわけではありません。
患部に直接届くという意味で、いぼ痔(特に内痔核)には特によく効き、
痛みかゆみの緩和もかなり期待できます。

痔の内服薬は、これまでの薬のように痛いときに飲めば
すぐおさまるというような即効性のあるものではなく、痔の原因、
悪化をまねく便秘を防ぎ、便を柔らかくし排便しやすくし、
また、肛門周囲のうっ血を改善するためものですので
その効果が現れるのには時間が必要となります。

痔を治すための内服薬としては、漢方薬などが用いられていますが、
痔に有効な漢方薬としては「乙字湯」や「甘草」、「当帰」、
便秘を解消させる「大黄」などがあります。

ただし、痔は再発の可能性が非常に高い病気です。
痔で病院に行くのが恥ずかしくて悪化させるよりも、
一度行けばかなり改善しますので、勇気をもって
病院へ診察してもらうようにしてくさいね。

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